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riding bicycle

間違いだらけの自転車の乗り方

「チャリは全部同じ。短い距離ですぐにつかれる」は誤り

まず、チャリ(またはチャリンコ)という呼び方は、侮蔑を含んでいるように感じる。正当に評価していない感じがして、好きではない。

自転車は車種や乗り方次第で、いろんな可能性がある。 自分の目的に合わない車種、体に合わないサイズを選択したり、不適切なセッティングでは、自転車の可能性を発揮できない。 シティサイクルでも車道を颯爽と走りたいなら、(セミ)アップタイプのハンドルではなく、前傾姿勢がとりやすいバータイプを選択すると、案外と早く遠くまで快適に走ることができるだろう。

「自転車は欠点ばかりで、良いところがなにもない」は誤り

上り坂、向かい風、雨、雪がつらいのは否定できない。 昨今の電動アシスト付き自転車を使えば、上り坂、向かい坂の辛さは解消する。 雨については、高機能のレインウェアを利用することで、不快さをある程度和らげることができる(傘は禁止)

自転車の利点の一つとして、走行中の空気感、季節感を体全体で感じることができることがあげられる。 木々の緑、花の色、空や雲の色を視覚に捉え、人々の声、鳥や無視の鳴き声を聴覚で聞き、花の香りを嗅覚で感じ、路面の凹凸を触感で感じることができる。 これはバイクでもある程度までなら可能だろうが、自動車では完全に不可能。

  • 運動になり健康によい。
  • 燃料不要で人力だけで走行することができる。排気ガス、エンジン音を出さない。タイヤノイズはとても小さい。
  • 総重量が軽いので生産・リサイクル・破棄の環境負荷が低い。保守で交換が必要となるパーツも小さく、トータルでエコ。
  • 道路上での一台あたり占有面積が狭く、輸送効率が良い。

「世間には自動車という乗り物があるのに、自転車に乗る人の気持ちが理解できない」は残念の極み

自転車に乗れば自転車に乗る人の気持ちが理解できると思うので、まずは自分で法令を守って乗ってみることをおすすめする。 自転車に乗る習慣が無いという方は、まずは以下のような場面で、自転車を選択するといいかも。

  • 有酸素運動を始めたいが、ジョギングは膝や腰が不安。プールはお金がかかる。
  • 徒歩で行くには時間がかかる・体力的につらい距離の移動。
  • 公共交通機関で行くと乗り換えがめんどくさい。バス代を節約したい。
  • 自動車で行くと混雑、道が狭い、駐車場探しがめんどくさい。

「自転車は歩道を走るものだから、歩行者と同じ」は誤り

自転車は車両なので、車道を走るもの。断じて歩行者と同じではない。 歩行者であるにせよ車両であるにせよ、公道を通行するためには法令にしたがう必要がある。 自動車のように、駐めてはいけないところに駐車したり、止まるべきところで止まらなかったり、交通弱者を蹴散らして走行したり、通行してはいけないところを通行するようなことは、あってはならない。

基本的に車道を、左側の端に寄って通行する。(左側の端を走る、というのは誤り)

「ベルを鳴らして、前を歩く歩行者をどかせた」は誤り

道交法で、ベルを鳴らさなければならないと定められているとき以外は、ベルを鳴らしてはいけない。 警笛鳴らせの標識がある場所ではベルを鳴らさなければならない。 また、危険を避ける目的の時はベルを鳴らしてもよいが、前に歩行者がいるなら、自転車が速度を落とせばよいだけなので、「危険を避けるため」には該当しない。 気づいてもらいたい目的なら優しく声かけをすればいい。 「歩行者にとって、邪魔で危ない存在なのは自転車である」という視点は忘れてはいけないl。

自動車にクラクションをならされることがよくあるだろうが、それは自動車による違法行為。自動車が違法行為をしているからといって、違法行為の真似をしてはダメ。

「スピードを出して車道を走ると迷惑だから、歩道を走る」は誤り

急に進路を変えたり、車道右側を走るようなことをせず、法令を守って通行している限り、車道を走って迷惑ということは絶対にない。 自転車に対してすぐ横を追い抜いて行ったり煽ったりクラクションを鳴らしたりするような自動車のほうが、法令を守らない迷惑な存在。 堂々と車道を走るのが正解。

逆に歩道は、自転車通行可の歩道であっても、基本的に歩行者が優先。 自動車の真似をして、すぐ横を追い抜いていったり煽ったりベルを鳴らすようなことは絶対にしてはダメ。

「クッション性を高めるためにタイヤの気圧を下げる」は誤り

空気圧が低いと接地面積が増えて抵抗が増し、進むのに余計な力が必要となる、またパンクの原因となる。 タイヤの空気圧は適正な気圧にする。(指でタイヤを力強く押しても簡単にはへこまないくらい)

「両足が地面にべったりとつかないと危険なので、サドルは極力低くしている」は誤り

地面に両足がべったり付く高さはペダルを回すのに適してない。 ペダルが一番下に来たとき、膝が軽く曲がるくらいにサドルを上げると、快適にペダルを回せる。 停車時にトップチューブにまたがる形で立てば、サドルが高くて地面に足に地面がつかないという問題はなくなる。 歩道を走行すると横から出てくる自動車などに邪魔されるなど咄嗟に止まらざるをえない場面がある。 車道を走れば、信号・一時停止・安全確認等以外では咄嗟に止まらざるをえなくなる場面は少なくなる。

運転していて危険だというのは、サドルの高さや足つきとは別の問題。

「ペダルはたくさんこぐとつかれるから、ゆっくりこげばすむように、一番重いギアにしている」は誤り

ペダルを足で上から下に踏みつけるだけの動きだと考えて動かしていると、効率が悪い。 ペダルは円を描くように動くのだから、回すことを意識する。 また、上り坂も平地でも足の回転数を変えないようにペダルを回すのが疲れにくい効率の良い乗り方。 平地でクルクル回し、上り坂ではギアを軽くして同じようにクルクル回すようにする。

「自転車のメンテは難しそうなので自分でやったことがない」はもったいない。

たしかに難しいところはあるけど、自分でできるところは自分でやると愛着もわくと思う。 空気入れは店頭でもできるけど、空気入れを買って自分でやろう。こまめに空気を補充して快適な走行を。

また、パンク修理、スポーツタイプならさらに、チューブ・タイヤ交換はできるようになっておくと心強い。 パンク修理キットは、100円ショップでも購入することができる。

「自動車社会において、車道を走る自転車は邪魔者である」は誤り

欧州の先進国に止まらず、米国の大都市においても自動車よりも自転車を優先する取り組みが始まっている。 本邦においても、車道を減らす取り組みが報道されている。 自動車に依存していると忘れられがちなのかもしれないが、自動車がいつでもどこでも優先されるというのは都合のよい手前勝手な傲慢な幻想にすぎない。